前述した如く、宇宙の「生」は七色の虹を現わす気体の波動であるとの構想を基礎として、
我々人間がどう生きて居るのであるかを究めねばならないのである。
さきにも述べた現代医学の生理学においては、
人間の生命は宇宙の「生」の一部分にしか過ぎぬと書いてある。
そうしてその宇宙の「生」が明らかにされて居らぬが、
シンノオル医学においては、この宇宙の「生」は気体の波動であり、
この波動は虹を現わす七種の波長のものであって、
その内の紫色を現わす気体の波長こそ宇宙の「生」である、
と主張しているのである。
また、種苗の先端に持って居る朝露に、
この宇宙の「生」である七色の虹を示して居る事実から、
宇宙にある気体は絶えずものの差が平均しようとする働きから波動を起こして居り、
太陽・月・地球三体の、引力の差が平均しようとする現象から起こる自然現象が、
虹を現わすのであるとも主張するものである。
さて、シンノオル医学として人間の生命を究めるには、
電気の定義、自然の電気、原子の陰・陽などについて充分の基礎常識が必要であるから、
本書の当該項を今一度熟読されたい。
宇宙間、どんなものでも引力がある。
人間の肉体でも、皮膚の外部にある気体を吸引して居ることは論がない。
その肉体の引力の届くところまでが、その人の肉体の外郭であると、
シンノオル電子科学では主張して居るのである。
この肉体外郭の気体層は、七種類ないしそれ以上の波動を持って居る。
その一つの波でも常に陰・陽の力の動きを持って居ることは、
虹の現われで否認は出来ない。
このように幾田の力を受けつつも、
肉体の凝結力はそれに対抗して肉体を支持して居るのである。
我々の生きて居る真理の考え方には、これまでいろいろの観かたがあった。
すなわち、すべてのものは微細な生物の集合体から成り立って居ると考え、
正しい細菌(生かそうとする菌)と、その反対の正しくない細菌(生かすまいとする菌)とがあり、
この二様の細菌の集合によって我々は生きて居るのである、
という考え方。
またいろいろの神経があって、
その神経の働きの相反する変化が繰り返えされ、
その働きがもととなって生物は生存するものだ、
という考え方。
また、筋が運動を起こすと、その運動によっていろいろの分泌が起こり、
またその分泌液によって、筋の反対運動が起こる。
かくしてその運動の継続によって生物は生きて居るのである、
という考え方、などである。
ところが、人間の知識が発達して、このいろいろの見方も変化して来た。
これまで物質は、究極するところは92種の原子から成り立って居るのであるとされていたが
、
科学の進歩によって、その単位と考え来った原子も。
これを更に分割することが出来るようになったことなどである。
新しい原子も発見されたし、
どんな原子でも陽核電子との陰・陽関係の集結によるものであることが判明し、
証拠立てられるにも至った。
この科学的な進歩に伴って、当然人体生理に対する考え方も改められるべきであろう。
そして今、この電子論を基礎とした生理の根幹を、ここに究めようとするものである。
我々の生命を存続するためには、食物を必要とする。
その食物が、唾液を混じて糖化するのも物質の変化であり、
糖化した液体が、血管にあっては血液となるのも物質の変化である。
血管の末梢において、動脈血管から細胞間に出て血が肉となり、
また細胞間より静脈血管の末梢に吸収される際の、
將液の原子が血液となるのも物質の変化である。
呼吸器において、気体を吸収して血液となし、
或は、呼吸器の血管の末梢より血液を気化して排出するのも、
皮膚の表面において、汗の孔より細胞の原子を気化して排出したり、
人体外部の気体の原子を、汗の孔に吸収して液化するのも、
すべて物質の変化である。
しかしてその物質の変化する理論は、いずれも自然に発生する電気現象であり、
またそこにおけるイオン化原子の発生も、自然現象であることは疑いない事実である。
前にも説明したように、
物質は他の力を受けて、そこに電気を発生する。
その電気によって物質は破壊され、イオンエネルギーを発生する。
そのイオンによって、他の物質が出来る。
これが医学でいう、「新陳代謝」なる力の科学なのである。
橋田医博の生理学の結論に見ても、
「在来の生理学は、栄養と生長の如き、生命現象の重要な方面の記述が欠けて居る」
ということを明らかに告白されて居る。
生体の活動は、すべての器官の働きの現われであるように説明されてあるが、
各機能・各器官の活現象そのものが、生命ではあるまいと思う。
すべての器官の活動を起こす原動力(自然の電気)、そのものが生命であると信ずる。
この原動力こそ、物質の変化ある原理に外ならない。
そしてその物質の変化は、
以上繰り返し述べ来たった気体中か、液体中においてのみ行われ得る、
電気現象とイオン現象とに外ならない。
以上の如く、電子論における物質変化の真理を基礎として、
我々の肉体について生命の根幹を求めるなれば、次の三つが考えられる。
一、食物なる物質を口を経て胃に送り、口中ならびに胃中において、幾つかの原子は少なくとも、体温というエネルギーに触れたことにおいて、そこに電気を発生し物質は破壊され、イオンを生ずることによって物質の変化が起こる。
二、皮膚の汗の孔に液体が現われ、この液体に太陽のエネルギーが触れる。このエネルギーによって肉体を構成する物質は破壊され、そこにイオンが生じ、この電気現象とイオン現象とによってそこに物質の変化が起こる。
三、鼻腔または口腔より空中の諸原子を吸収し、それを肺において液体化し、そこにまた肺血管内の不必要物質を気化して排出する。ここにも、物質の変化が起こる。
電子理論を基礎として我々の肉体の生理現象を案ずるならば、
以上の三ヶ所において活力を生ずる電子論以外に、物質の変化する根幹を認むることは出来ない。
しからばこの三ヶ所の電気現象こそ、
われわれが生命(いかされ)て居る根幹であることは、疑いのない事実である。
それらは左の如く、簡潔に云い表わすことが出来る。
すなわち、人間の生命は、
一、胃腸内に起こる自然の電気現象
一、皮膚面に起こる自然の電気現象
三、呼吸器に起こる自然の電気現象
の三つの力であるといえるのである。
この三つの力が宇宙の「生」とはどんな順位につながって居るのかを考えるならば、
宇宙の「生」なる体外気体との直接関係は、
第一位 皮膚面に起こる電気現象
第二位 呼吸器に起こる電気現象
第三位 胃腸内に起こる電気現象
である。
しかし第三位の力は、前記二つの力によって失われる物質の補給であるから、
前記二つの力あって初めて、必要なのであることを知らねばならぬ、
ということが出来る。
(冊子・21世紀の健康医学“シンノオル”より 『人間の生命』について 創始者 諏訪二山 より抜粋させていただきました)
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